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注目

初めまして、イラストレーターのi-mixsと申します。 現在フリーでゲームを中心としたキャラクターイラストを描かせて頂いております。 イラストのお仕事についてのご相談につきましては、メニューの「Contact」、個人の方でございましたらメニューの「Plofile」にありますSkillots(スキロッツ)のページからご依頼を頂けましたら幸いでございます。 どうぞよろしくお願いいたします。

制作環境に液タブ(Wacom cintiq 16)を導入しました。



先月で絵を描きだして五年目に入りましたが、年明けから絵を描き出した当初から使っていたペンタブ(intuos5)の挙動が不安定になってきました。

かなり酷使してきたこともありますので、そろそろ新しいペンタブを、と検討していたところ、今年に入りwacomから新しい液晶ペンタブレット(cintiq 16)が発売されました。普段モバイルではiPad Proを利用していますが、自宅では液タブの必要性がそれほどなかったため次も板タブを考えていましたが、今回の液タブは画面サイズが16インチ、解像度はFull HD、タッチ機能なし、と自宅の利用環境に適した製品ということもあり、量販店へ数回赴き試し描きを行ったり、他の方のレビューも参考にした上で専用のスタンドとセットで購入。


現在はこのように液タブを含めたモニター三台構成となっており、メインのモニターと液タブはミラーリングされていて同じ画面を映すようになっています(メインモニターで色を確認するためミラーリングしています)
また、右上のディスプレイは主にサブビューやナビゲーターを表示し、描いているイラスト全体の把握がし易いようにしています。



ただ、もともと液タブの位置に板タブがあったわけですが、メインモニターに視線を向ける板タブとは違い、首を下に向け液タブを見続ける姿勢になりますのでストレートネックが心配なため、純正のスタンドの角度をある程度高めにつけています。
実はこのスタンドは全て金属製です。金属製のため重量はありますが安定しており、頑丈なので荷重にも安心感があります。

いくら角度をつけていても液タブが机に直置きだと首は下を向いてしまうため、高さを上げることを目的に簡易な液タブ台を作りました。10cmほど高くなったので、下を向きすぎることもなく首の負担が減りました。
この液タブ台は、450mm×30mm×12mmの板に100mm×40mm×40mmのコルク材の足を木工用ボンドで張り付けて作成しています。



今までのペンタブのペンと違い、新しい液タブは筆圧感知が4倍の8192になっています(上のペン)
また標準芯はペン先も細く消耗が激しいということから、純正ではありませんが以前のペン(下)でも利用していた「セラミックハイブリッド芯」を事前に注文して取り付けています。元の芯よりは消耗がほとんどない代わりに固くなりますが、液晶へのダメージについては別途保護フィルムを貼っていますので、そちらでカバーしています。

プロペン2 セラミックハイブリッド芯 - TW/TE | 同人誌通販のアリスブックス
http://alice-books.com/item/show/1113-6

保護フィルムについてはペーパーライクフィルムは利用していません。モバイルとしてiPad Proでもイラストを描きますが、通常のノングレアフィルムで違和感なく描けているためです。
Cintiq 16にはもともとノングレアフィルムが貼り付けられていますが、個人での貼り変え不可でメーカ対応となりますが金額が1万8000円ほどかかってしまいます。
またノングレアフィルムの上に更にノングレアフィルムを貼ると画質が悪くなるようなので、私はエレコムの防指紋 高精細反射防止フィルムを貼っています。このフィルムはセラミックハイブリッド芯を使っても傷が付かないので良い選択だったと思っています。
  


ペンタブで描いていた際は、ペンタブの上にA4の漫画用原稿用紙を貼り付けて描いていました。
その際に手汗対策や滑りをよくするために、日焼け防止のアームカバーを付けていましたが、液タブでも同様の配慮をするためこのアームカバーは継続利用です。これ手のひら側がメッシュになっていますので、蒸れることなく割と快適に描けます。

液タブの感想ですが、今回購入した液タブはiPad Proと比べ少し視差があります。
ただ視差はあっても描きたいところに描くことができる感覚はiPadと似た感じの為、違和感なく描けました(まだ新しいペンに慣れていないので、筆圧含めてちょっと練習が必要ですが)
また、タッチ機能はありませんが普段左手デバイスで拡縮回転の操作を行っていますので、誤動作の心配も考慮すると逆になくて良かった部分でした。

液タブは使っていると熱を持つ製品も多いようですが、この液タブはちょっと試していた限りほとんど熱を持ちません。
これは嬉しい誤算でした。描くのに余り不要なストレスは抱えたくないですから。

液タブを買っても画力が向上するわけではありませんが、描く作業の効率化にはなりますので、少しずつ慣れていくようにしていきます。

※Cintiq 16のレビューや設定等についてはモーメントでまとめました。
https://twitter.com/i/moments/1105610102113878016?from_editor=true

追記1
7月25日に画面サイズ22インチになった、cintiq22が発売されました。
こちらはcintiq16より若干視差はあるようですが、cintiq16と同等の発熱のなさで夏場も快適に利用できそうな液タブです。またcintiq16の純正スタンドが標準でついているなど価格を考えてもかなりコストパフォーマンスの高い液タブに感じます。
22インチと大きくなっているためイラストだけでなく漫画原稿を描かれる方にも向いていると思いますが、配置する机とのサイズの相談はcintiq16より必要かもしれないですね。

追記2
2020年1月7日に「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」が発表されました。
発売日は2020年1月16日です。
ProPen2は採用していないものの4092の筆圧や傾き検知もあり、実売40,000円程度の入門用の液タブしては実用性十分です。
一部のAndroidにも対応している珍しい液タブとなりますから、エントリーモデルのCintiq16でも敷居が高かったり、安価な中華液タブを検討されている方には良い選択肢の一つとなるかと思います。


追記3
Cintiq16の使用1年の再レビューも掲載しております。
https://www.i-mixs.net/2020/03/cintiq16.html



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